どうもこんにちは。
さて、愛媛県旅行最終日です。
大山祇神社
この日はまず、大山祇神社に向かいました。
皆さんは大山祇神社、ご存知でしょうか。神社に興味が無かった私は、もちろん知りませんでした。
愛媛県の博物館を調べているときに、この神社を知った次第です。
そうです、この大山祇神社、付属の宝物館がとてつもなくスゴイんです。
甲冑の国宝や重要文化財の多くがここに集結し、そのほかの宝物も大量にあります。
ということで、詳細は後ほど。
まず、松山市駅に向かいます。道後温泉から松山市駅まで、電車で20分ぐらい。
そこから、9 時ごろにバスに乗り、大山祇神社に行きます。
大山祇神社の位置はここ。
自家用車で行くのが一番手っ取り早いですが、見知らぬ土地を一人で車で走り回るような運転スキル
は私にはありませんので、今回はバスで行くことにしました。
松山市駅で、せとうちバスに乗り、だいたい 2 時間 20 分かけて到着となります。
料金は1650円だったと思います。
やはりかなり遠い。
さて、大山祇神社に到着です。
これは総門で、ご覧のように新しく、2010年に建てられたものです。一応再建のようですが。
続いて、神門です。
これ、2017年11月現在、他の神社へ移築されたらしいですね。新築したようです。
指がかかっています、すいません。
これは江戸前期の建築です。
そして、拝殿です。
はい、なぜ横写真じゃないのでしょうか。自分でも謎です。
室町時代の建築で、重要文化財です。
かなりかっこいい拝殿なので、検索でもして綺麗な写真を見てみて下さい。
社格等ですが、式内社、旧国幣大社、伊予国一宮です。
主祭神は大山積神で、全国にある大山祇神社の総本社となっています。
源氏や平氏などの武将達から崇敬を受け、大量の武具類が奉納されてきた歴史あり。
また、乎千命御手植の楠なるものがありました。
本当だったらスゴイですが、どうなんですかね。
そのほかにも、河野通有兜掛の楠というのもありました。
河野通有は鎌倉時代の御家人で、元寇で活躍した人物とのこと。
それっぽいですね~。ロマンを感じるのも悪くありません。
参拝を済ませた後、宝物館に向かう途中、社務所の方であるものを発見しました。
まず、大山祇神社宝物館(紫陽殿、国宝館)の図録です。
おそらく1000円台だったはずです。(2000円台だったかな?)
内容もとても充実しているので、これは買いでしょう。
そして、これです。
オリジナル御朱印帳です。滅茶苦茶かっこいいです。
御朱印の存在はなんとなく知っていて、特に始めるつもりはなかったのですが、
これを見て思わず買ってしまいました。
ご存知の方もいると思いますが、御朱印帳は概ね「大」と「小」サイズに分けられ、これは大サイズです。
まああまり変わらないんですけどね。
御朱印はこれです。
日付は隠します。インターネットは怖いですからね。
神社の御朱印は、基本的に寺院のそれよりも下手(失礼)な場合が多いのですが、
ここのはとても達筆です。
そして、宝物館ですが、もちろん内部の写真などはありません。
展示としては、代表的なものとして、伝義経所要の鎧(国宝)、伝頼朝所要の鎧(国宝)、
伝木曽義仲所要の鎧(重文)、伝弁慶奉納の薙刀、元軍の兜(重文)などがあります。
特に室町・南北朝あたりの甲冑の展示が大量にあり、それはもう圧巻です。
人もあまりいませんので、存分に見れます。
伝~などはだいたい嘘だと思いますが、それでも貴重な文化財であることは変わりありません。
あまりに最高だったので、絶対にまた来ることを決意しました。
社殿も結果的にあまり見れていないですし。
他にも、大三島海事博物館があります。
自然科学系の展示で結構面白かったですが、さすがに国宝館よりは見劣りします。
さて、大山祇神社をあとにして、ふたたびバスに乗って今治城に向かいます。
今治に到着してから、まずは愛媛文華館に寄り道しました。今治城のすぐ近くに所在しています。
私が行った日は、展示のほとんどが中国の古陶器美術品でした。
興味があれば是非行くべきでしょう。
それでは今治城に向かいます。といってもすぐです。
今治城
天気も良かったので、いい写真がとれました。これは城の北西側から撮ってます。
今治城は、今治藩の藩庁でした。築城主は藤堂高虎です。
ご覧のように立派な櫓がたくさん建っていますが、これらは全て再建されたものです。
特に天守は鉄筋コンクリ造で、史実に基づかない外観であり、というかそもそも天守があったかすら
定かではないようです。まあ、昭和の天守再建ブームの結実ですね。
ただ、それ以外の櫓や門は、一応、資料に基づいた木造再建です。
天守内部は博物館になっており、藤堂家伝来の甲冑などが展示されていました。見る価値は十分にあります。
最後に、天守閣です。
城内の吹揚神社で御朱印もらっとけばよかった…。
今治は他にも、別宮大山祇神社や今治市河野美術館などがありますが、今回は行ってません。
このあと、今治から夜行バスで帰ったのですが、一つわかったことがあります。
田舎での夜行バス待ちは苦行…
それは、中小都市で夜行バスを待つのは「苦行」だということです。
夜行バスというのは、もちろん晩の11時や12時に出発します。
そして、主要観光地と言うのは、だいたい17時ぐらいには終了します。
つまり、5~6時間ぐらい、何もすることがなくなるのです。
このことを、準備段階でよく考えていませんでした。
まず、晩御飯を食べましたが、そんなのはすぐ終わります。
今治は駅周辺にもあまり施設がありません。
遅くまでやっているファミレスもありません。困りました。
…結局、今治駅で延々と本を読むことにしました。駅はずっと開いてるので。
このときは、カントの「視霊者の夢」を読みました。
若いカントが、スヴェーデンボリという電波野郎を論駁するという内容です。
結局あまり理解できずに読んでいたと思います。なんだそれ。
駅にヤンキーっぽいのが現れたときは終わったと思いましたが、思い過ごしでした。
そして、夜遅く、やっとバスに乗り込めました。
やはり帰りもよく眠れませんでした。
ずっとネットで木曽義仲を調べていた記憶があります。
木曽義仲、かわいそうだなぁ…。
ということで、愛媛県旅行終了です。
愛媛県はまた行きたいところです。
それでは。