どうもこんにちは。
さて今回は、総持寺祖院からです。
前の晩に七尾市に宿泊しておりました。
氷見市から七尾市に海岸沿いに行く線があればいいんですが、採算的にまあ不可能だと思われます。
ということで高岡からは、津幡まで行ってから乗り換えて七尾市に行く必要があります。
七尾からは、のと七尾線で穴水に向かい、そこからバスで総持寺祖院に向かいました。
総持寺祖院
場所はこんなところにあります。端的に行きづらい。
門前町が形成されており、景観は良好です。
ただ、真新しさも感じられる。

入りました。午前8時から開いているようです。ありがたい。
雰囲気はすばらしいです。早朝のため私以外は観光客は見当たりませんでした。
山門です。登録有形文化財です。
総持寺祖院は、1900年ごろにほぼ全山消失しており、だいたいはそれ以後の再建ですが、
そのほとんどが登録有形文化財になっています。見ごたえは十分です。
総持寺祖院は、曹洞宗太祖とされる瑩山紹瑾が開いた寺院です。
寺格としては現在曹洞宗別院となっていますが、総持寺祖院の後継として大本山総持寺が鶴見に誕生するまでは、永平寺との二大巨頭でした。
やはりアクセスが悪かったんですね。笑
そして、ただの並列二大巨頭ではなく、その思想も結構それぞれ異なっていました。
道元は密教的祈祷などを倦厭していたのですが、その弟子で永平寺三世の徹通義介はそういった密教的な
要素などを取り入れ、道元の思想から逸脱していきました。
そして、瑩山紹瑾はその徹通義介の弟子だったわけです。
結局加持祈祷というのは一般人受けしますから、現在の曹洞宗の隆盛も、この瑩山紹瑾、総持寺派
による所が大きいというわけです。
というわけで、私は「宗教」に触発された芸術や、思想性、宗教に頼らざるを得ない民衆の心などは
好きなのですが、個人的に、宗教性それ自体には価値を一切見出さないので、個人的に、宗教的な総持寺派は
あまり好きではないんですよね。
加持祈祷やってる時間、無駄じゃね、というか。
細々と、権力から身を置き、呪術を捨てて、「自分のために」ひたすら座禅する。
これが曹洞宗、道元の根本なんだと私は思っています。
さて、境内紹介に戻ります。
例外的に県指定有形文化財の経蔵です。これは消失を免れたようです。
ご覧のとおり中を覗くことは可能です。
続いて法堂です。
内部です。曹洞宗寺院はだいたい内部撮影を気にしないので、ありがたいですね。
天蓋が美しいです。
総持寺祖院は御朱印帳があります。
かなり綺麗で高級感がありますね。買う価値はあると思います。
あと、ここは狩野元信筆「紙本著色花鳥図」などがプリントされたクリアファイルが販売されています。
(もしかしたらもう売っていないかもしれません。)
3種類も買ってしまいました。笑
それでは続いて、羽咋市の妙成寺に向かいます。
10時ごろには出発し、再びバス、電車で羽咋駅に行きました。
そこから北鉄能登バスで、バス停妙成寺口まで行ったと思います。
バス停からは徒歩で、割と歩きます。
辺境の観光地はやはり車で来るのが一番いいですよね、本来。
妙成寺
着きました。拝観料を払って、山門です。国指定重要文化財です。
ここ妙成寺は、なんと境内の建物のほとんどが国指定重要文化財です。
妙成寺は、日蓮宗本山となっています。
開基は日蓮孫弟子の日像だそうです。
前田利家の側室寿福院の帰依を得、その菩提寺になったことから、加賀藩の庇護を受け、
隆盛しました。
さらに進んで、丈六堂。これは県指定有形文化財のようです。
中には巨大な釈迦如来立像があります。彫刻技術では脇侍の方が高そうでした。
向かいの三光堂、重文です。
三光堂からはこういう風に、建物が連なっています。
その隣の祖師堂。重文です。日蓮を祀っている。
鐘楼へと長大な廊下が伸びています。
以上です。いやはや、伽藍のすばらしさは一見の価値ありです。
お堂に上がることができるかどうかは不明です。私は上がりませんでした。
少し残念。
そして、ここの御朱印帳ですが、デザインがとてもすばらしいんです。
私個人としても、好きな御朱印帳トップ3には入ると思います。
夕焼け空の下、海を背景とした五重塔。ここまで感動的な御朱印帳はそうそうありません。
御首題(御朱印)です。
御首題をもらうときは、「御首題お願いします。」とちゃんと言ったほうがいいですよ。
意に反して、「妙法」で終わりになることがあります。
さて、再び歩いてバス停に行き、そこからバスで羽咋駅、続いて電車で金沢に向かいました。
金沢、思ったより都会で驚きました。駅前のビルが高い。(間抜けな感想)
晩御飯は関西では見たことがないラーメンチェーン、8番ラーメンに行きました。
そこそこおいしかったです。笑
さて次回は、金沢の歴史スポットを回りまくります。