どうもこんにちは。
さて、北陸旅行5日目です。
中村記念美術館
まずは朝から中村記念美術館に向かいます。
元々の予定では前日に金沢市内観光の一つとして行くはずだったのですが、
前回および前々回をご覧いただくとお分かりになると思いますがまあ欲張りすぎて
時間が足りなくなってしまったので、次の日に回しました。
そして、写真が無いんですね~。撮ればよかったです。
美術館博物館って建物自体に興味はないので撮り忘れるんですよね。
中村記念美術館は、金沢の実業家中村栄俊が収集した書画や陶芸品を展示している美術館です。
あまり記憶に残っていませんが、充実した展示だったと思います。興味がある方はぜひ。
図録は今回は買いませんでした。
さて、美術館を出たあとは急いで芦原温泉方面へ向かいます。
歩いて野町駅に向かい、北鉄石川線で新西金沢で降りて、JR北陸本線で小松へ向かいました。
歩く道中、重伝建の寺町台があったのですが写真は撮ってないんですよね。急いでいたのもありますが。
というわけで昼ごろに小松駅着。
小松は城下町でしたし、見るものも多いのですが、強行軍として今回はほとんど時間を取れませんでした。
小松天満宮が重文、立派な真宗寺院もたくさんあります。絶対にまた来たいと思います。
さてそんな中なぜ小松駅に下りたかというと、多太神社に向かうためです。
多太神社は駅から南に15分ぐらい歩きます。
多太神社
到着しました。
写真がクソです笑。今だったら絶対こんな写真撮りません。
というわけでなぜ小松近辺で唯一この小規模な神社だけ寄ったかというと、
ここにはなんと斎藤実盛所用の兜があるのです。
斎藤実盛とは、あの木曽義仲の恩人にして、最後は木曽義仲に討たれた平安末期の武将です。
恩人と知らずに討ってしまった義仲はむせび泣いたとのこと。非常に心を打たれます。
そして木曽義仲はその後斎藤実盛の兜や袖をこの多太神社に奉納したというわけです。
その兜のある宝物館は基本的に常時開いていると勝手に思っていたのですが、そうではないようでした。
結果的に何の連絡もせずに押しかけ、開けていただく迷惑な人間になってしまい、非常に申し訳ないことをしてしまいました…。
基本的に、小規模な寺社の宝物館は事前連絡必須なんですよね。
これ以降事前連絡系は行かないようになりました。というのも、事前連絡してわざわざ開けていただくほどの興味が果たして自分にあるのか、ご迷惑をおかけするほどの熱意が自分にあるのか。到底そうは思えないんですよね。
言ってしまえばただの珍しいもの見たさの人間ですからね。
私には団体で行くなどのチャンスしか狙えそうにありません。
そんなわけで親切にも宮司さんに宝物館を開けていただき、兜などを拝見しました。
いやはや、感動しました。あの斎藤実盛が実際に着用した兜が眼前にあるのです。
時代に翻弄されながらも、懸命に生きた人間たちの姿には本当に尊敬、感動します。
平安末期の兜など国宝になっても当然なのですが、これは重要文化財です。それはなぜかというと、どうやら修復時に兜の吹返部分で修復以上のことを行ってしまったから、とのお話を聞かせていただきました。
なるほど、やはり国宝はハードルがかなり高いんですね。こんなにすごいもの、素人としては無条件に国宝でいい気がしますが、まあ法律はそんなザルではいけませんよね、やっぱり。
今更ですが、多太神社の祭神は衝桙等乎而留比古命、仁徳天皇のようです。
旧社格は県社です。
多太神社、なんとwikipediaのページが存在しません。あっても全然おかしくないと思うんですが…。
さて、それでは急いで小松駅に戻り、再び南下します。
続いて降り立ったのは加賀温泉駅です。どこに向かうかというと、那谷寺です。
加賀温泉駅からは、加賀周遊バス:キャン・バスで向かいました。だいたい片道30分ぐらいですかね。
道中ではある意味有名な加賀大観音が見えたり、加賀温泉郷も通過しました。加賀温泉もいつか来てみたいですが、町並み的には結構最近作ったような真新しさを感じて、若干微妙そうでした。
というわけで那谷寺到着です。
那谷寺
山門ですね。文化財指定はないっぽいです。
たしか山門前で受付をしたと思います。
那谷寺ですが、宗派は高野山真言宗で、別格本山です。
寺伝によれば白山の開山で知られる伝説的人物、泰澄が奈良時代あたりに開いたのが最初のようです。
その後中世では荒廃していましたが、加賀藩の前田利常により復興を果たしたとのこと。
まずは中に入って金堂華王殿、宝物館を見ました。
金堂華王殿の写真は撮り忘れてます。再建物で文化財指定はなし。
中に巨大な観音像があり、見ごたえあります。御朱印などはここでもらえたと思います。
宝物館はあんまり記憶に残ってません…。微妙だったのだろうか…。
続いて書院からの国指定名勝琉美園です。書院は重文です。
庭園内です。これは三尊石というらしく、阿弥陀三尊ぽいから名づけられたらしいですね。
それなりに歩き回れるんですが、ちょっとじめじめしていて蚊やハエが結構沢山おり、さっさと退散してしまいました…。
つづいて急いで本堂に向かいます。
実は多太神社で想定外に時間を使ってしまい、那谷寺の時間が減って滅茶苦茶急いで回りました。
参道を抜けていきます。
本堂到着です。
これはなかなかすごい。もちろん重文で、1642年築のようです。
懸造と階段の交差角度が絶妙ですね~。
そしてなんと本堂内からは、胎内くぐりができます。なかなかおもしろかったですよ。
さて本堂をあとにして、ぐるりと三重塔側に歩いていきます。
三重塔に着きました。これも重文で、本堂同様1642年築らしいです。
塔自体はなかなか美しいですが、なんというか、立地が微妙ですね、、、笑
三重塔の向こうの楓月橋に来ました。なかなか綺麗ですが、個人的にはジグザグと鉄筋感がちょっとアレです。やっぱり寺社建築は木造がいいですよね。
そして、個人的には那谷寺で最も見所となっていると思う場所に来ました。
奇岩遊仙境というそうです。先ほどの本堂はだいたい写真右奥の方にあります。
奇岩の表面に階段があったり鳥居が立っていてとても興味深いですが、残然ながら立ち入り禁止です。昔は行けたらしい。
私の写真技術がしょうもないのはもちろんですが、青空で季節も秋とかだったらもっと綺麗なんだと思います。
さて、最後は護摩堂です。
これも本堂や三重塔と同時代建築で、重文です。美しいです。
というわけで、ダッシュで那谷寺を拝観しました。45分もいられませんでした。
鐘楼もたぶん見れていないですし、もっとじっくり回りたかったのですが、またの機会としましょう。
那谷寺を出たあとは、再びバスで加賀温泉駅にもどり、そこから芦原温泉に向かいました。
芦原温泉駅からあわら湯のまち駅までって、直通の電車がないんですよね。
ほとんど同じ駅名なのに、かなり距離があって結構面倒くさい。今回はバスで向こうまで行きました。
芦原温泉、なかなかよかったです。(雑な感想)
晩御飯は節約のためコンビニ飯でした。仕方ありません…。
というわけで、今回はこの辺で終わりです。
次回は六日目、三国の寺社や丸岡城です。