どうもこんにちは。
さて、今回はスター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明けの感想を書きたいと思います。
評価は以下の通り。
① 3.5点(その映画の分野での評価、満点5点)
② 3.5点(一般的な意味における「映画」での評価、満点5点)
③ 【どっちでもいい】(結局、見るべきか)
④(特設) 2.0点(シリーズものの続編として、満点5点)
唯一賞賛に値するのは、前作「最後のジェダイ」よりマシだったということです。
ネタバレしてるので悪しからず。
①その映画の分野での評価
これはあんまり言うことはありません。SFというより、もうファンタジーですねいよいよ。
②一般的な意味における「映画」での評価
今回は、まとまりは良かったかなと思います。これいるか?みたいなシーンとか、何がしたいんだこいつらは、とか、いや意味ねーじゃん、みたいなシーンは前回に比べかなり少なかったと思います。
ただ、指摘されている人も多いですが、この物語、もうスター・ウォーズじゃなくていいんですよね。
スターウォーズという色眼鏡をはずしてボーっと見てれば、ある程度面白いんじゃないですかね今回は。
④シリーズものの続編として
今回私が言いたいのはこの項目です。
前項でもいいましたが、これはスターウォーズではなくてもいい。スターウォーズの場を借りた単なるファンタジー作品です。
なぜそう言うのか。それは、過去シリーズとのつながりが、「コンテンツ」を通してしか実感できないからです。
物語として、スターウォーズ歴代作品と地続きである実感がまったくない。
私が言っているコンテンツとは、だいたい以下のものです。いわば、”記号”です。
・フォース
・パルパティーン
・C3-POとR2-D2
・ジェダイとシス
・スカイウォーカー
この映画は、これらのコンテンツが、誇張されて踊っているだけの映画です。スターウォーズではない。
以下でどう誇張され、何が変なのかを私なりに主張したい。
・フォース
今回またできることが増えた。なんと触れるだけで治療できるらしい。こんなの聞いたことないよ。なんでもありなんですよ。あんまりやれること増やすと、ストーリーが面白くなくなるからやめとけって。
さらには、前回まで遠隔で対面会話できていたが(これも本当は意味不明)、今回さらに物の受け渡しすらできるようになった。なんなんだこれは。そしたらもう何でもそれで送っとけや。笑
・パルパティーン
銀河帝国皇帝あらためダースシディアス、たしかに強かったよ。でもさすがに一人では何もできないから、基本はトップとして君臨して上から指示しかしてなかったですよね。それが何だ今回は。お前、死んだんちゃうんかいな。いや、ゾンビって何なんだ?ディズニーはスターウォーズにゾンビ映画要素でも足したかったのか?アホかよ。パルパティーンがゾンビ化。普通に笑うしかない。せめて身代わり立てて魂だけ入れてるとか、ジェダイみたいに霊体だけとかにしとけよ。
あと、あのフォースの電撃みたいなやつ、強くなりすぎてないか?数千機の戦闘機をいっぺんに攻撃とか、あまりに強すぎる。もうお前一人で戦っとけや。一回死んで生き返ったから強くなったのか?サイヤ人かよ。
・C3-POとR2-D2
お前ら、もういらんだろ普通に。R2-D2とかもうレイアの横でピコピコ言ってるだけやんけ。笑 C3-POは一応役に立ったが。
C3-POのメモリー消去も驚いた。いや、主人公たちよりよっぽど古参やぞ。そして歴代シリーズを見てきた視聴者と共にあったその存在の、記憶を消すだと?ルークやアナキンとの思い出を消そうとするのか。それはだめだろ普通に。普通にこのシーンでドン引きした。あとで回復してよかったが。
・ジェダイとシス
これは特に概念が誇張されたとは言えない。が、レイがジェダイになるか?シスになるか?みたいな展開は意味不明であった。
たしかにレイは親を殺され、パルパティーンを憎み、シスの玉座に座る自分を見たかもしれないが、それだけでシスになるほどか?こいつ、どう見ても善人だし、アナキンのように力におぼれたり、冷徹なところもまったく見られない。こんなやつ、シスになれるわけないでしょ。
カイロレンも心が弱いわりに善人であり、単に反抗期でグレているだけの人物であり、シスになれるはずがない。端的につまらないですよ。アナキンはもっと、気丈で自信があり、能力もあり心優しいものの、冷徹な一面と少しの心の弱さ、さらに他人への信頼を持ちにくい状況があった。そういう、いかにもちょっとした心の弱さに付け入られて身を落としていく、必然的な流れを我々は感じられたのである。それに比べてこの二人はなんだ。単なるいい人やんけ。
あと、ゾンビパルパティーンがいたあの会場の大量の群集はなんだ。誰だこいつらは。目的、実態、トップがぜんぜん良くわからないこの組織に、こんだけの人数が集まっている意味がわからない。
・スカイウォーカー
そんなにスカイウィーカーにこだわらなくていいだろう。血筋だけでなんとか物語をつなげようとしている感じがあるんですよ。そのわりにスカイウォーカー家の人々は弱い。何を考えているかわからないし、大して何もやれていない。弱い。
どうでもいいが、最後のレイとカイロレンのキスシーンは盛大に意味が不明であった。は?お前ら、いがみ合ってちょいちょい喋ってただけやんけ。まあ、その場のノリでパッとやっちゃっただけの感じもありましたけどね。そういうのもあるよね実際。
③結局、見るべきか
結論、別に見ても見なくてもどちらでもいいです。エピソード8よりはマシでした。それだけ。単なるファンタジー映画だったら、平均レベルじゃないですかね。
レイはよくわからないまま強くだけはなるし、カイロレンはよくわからないままフラフラして結局やっぱりいい人で終わる。また製作陣は悪役はパルパティーン以外に見出せなかった。パルパティーンに頼らざるを得なくなった結果、苦し紛れにゾンビとして召還した。レイアはベン…とだけ言ってすぐ死んだ。
つまらない。これはスターウォーズの場を借りた二次創作です。
ディズニーは、ディズニーランドにアトラクションを建設する以外、もうこれ以上スターウォーズに何もしないでいただきたいですね。